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2022.12.23

チームビルディング研修は、チームメンバーの協力やコミュニケーションを促し、業務の効率性や成果を向上させる効果があるといわれています。しかし、どのような活動や演習を行うべきか、計画を立てる上で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、チームビルディング研修の具体的なやり方や効果的なアクティビティを紹介し、参加者のモチベーションを高め、より良いチームを作り上げるためのヒントを提供します。ポイントを押さえて、より効果的なチームビルディング研修を実施し、組織の発展につなげていきましょう。

1.チームビルディング研修の概要

1-1. チームビルディング研修とは?

チームビルディング研修とは、チームメンバーのコミュニケーションスキルや協働力を向上させるための研修プログラムです。

近年、ビジネスにおいて、個人ではなくチームでの仕事が増えています。そのため、チームメンバーが協力し合い、コミュニケーションを円滑に行うことが必要になります。

しかし、現実にはコミュニケーションの不足やコンフリクトが発生し、チームのパフォーマンスが低下することがあります。こうした課題を解決するために、チームビルディング研修が必要なのです。

1-2. チームビルディング研修の目的と効果

チームビルディング研修の主な目的は、チームの協力関係を強化し、チームメンバーがより一体となって目標達成に向けて取り組むことです。効果としては、コミュニケーション能力や協調性が向上し、チームワークが向上することが期待できます。

あるアンケート調査によると、チームビルディング研修を受けた人のうち、84.6%が「チームの結束力が強化された」と回答し、78.6%が「コミュニケーションがスムーズになった」と回答しています。

1-3. チームビルディング研修の種類

チームビルディング研修には「実践型研修」と「心理学的アプローチ型研修」の2種類があります。研修の効果を高めるためには、参加者のニーズや目的に合わせた研修を提供することが重要です。

それぞれ以下のような特徴があります。

  • 実践型研修では、チームで課題解決やプレゼンテーションなどの実践的な演習を通じて、コミュニケーション能力やリーダーシップ力を向上させることができます。例えば、架空の企業を設定し、参加者が役割分担して経営戦略やマーケティング戦略を立案し、プレゼンテーションを行うといった方法があります。
  • 心理学的アプローチ型研修では、個人の性格やタイプに基づいた自己理解やコミュニケーション能力の向上を目的として、心理学的なツールやアセスメントを用いた研修が行われます。例えば、MBTIやDISCなどの性格診断テストを通じて、参加者が自己理解を深め、他者とのコミュニケーションを改善するといった方法があります。

2.チームビルディング研修の準備

2-1. チームビルディング研修を行う前に必要なこと

チームビルディング研修は、参加者が有意義な時間を過ごし、チームのコミュニケーションや協働性を向上させることが目的です。しかし、そのためには参加者の人数や役割、チームビルディングの目的、期待する効果などを明確にする必要があります。また、プログラムや設備、資料などを用意することで、スムーズな研修の進行や参加者の興味関心を引くことができます。

例えば、以下のような準備が必要となります。

  • 参加者数や役割、チームビルディングの目的を明確にする。
  • 研修のテーマに合わせたプログラムを用意する。例えば、チームビルディングの目的がコミュニケーション向上であれば、コミュニケーションを重視したアクティビティを用意する。
  • 必要な設備や資料を用意する。例えば、プロジェクターやスクリーン、ホワイトボードなどの設備、参加者への配布資料などを用意する。

2-2. チームビルディング研修の計画と進め方

チームビルディング研修を効果的に進めるには、研修の目的や参加者のニーズを明確にし、プログラムや方法を適切に選定することが重要です。また、研修の進行やフォローアップについても事前に計画し、スムーズな実施を心がけましょう。

研修の目的やプログラムを明確にすることで、参加者が研修に対して理解を深め、効果的な学びが生まれるとされています。また、参加者のニーズに合わせたプログラムを選定することで、研修の効果が高まるという報告もあります。さらに、事前の計画やフォローアップを行うことで、研修後の成果や改善点を明確にし、チームの成長を促すことができます。

2-3. 参加者への事前説明とアンケートの実施

チームビルディング研修の参加者には事前に研修内容や目的、スケジュール、アンケートの実施などを説明し、アンケートの回答を事前に取得することが重要です。

また、研修の内容やスケジュールを説明することで、参加者が研修に対する意欲を高め、準備を整えることができます。研修に参加する前に、参加者が準備をすることで、研修の効果がより高まると言われています。

3.チームビルディング研修の内容

3-1. アイスブレイクやグループディスカッションなどの活動

チームビルディング研修で行うアイスブレイクやグループディスカッションなどの活動は、チームメンバー同士の交流を促し、相互理解を深めるために非常に重要です。

ある調査によると、従業員が会社での人間関係に満足している場合、生産性が約50%向上することが分かっています。また、チームメンバー同士が互いに信頼し合うことができるようになると、チームのパフォーマンスが向上することが、多数の研究から示されています。

アイスブレイクの一例として、自己紹介や興味・趣味の共有、またはスキルや経験についての共有などが挙げられます。グループディスカッションでは、チームメンバーが意見を出し合ったり、問題を解決するためのグループワークを行うのが一般的です。

3-2. ロールプレイやシミュレーションなどの演習

ロールプレイやシミュレーションなどの演習は、実際にチームワークを必要とする状況を再現し、参加者により実践的な学びを提供するために有効な手法です。

演習を通じて練習を繰り返すことで、参加者が役割を理解し、他のメンバーとの協力やコミュニケーションの重要性を学ぶことができます。また、演習によって想定外のトラブルや問題が発生した場合、参加者はそれを解決するためにチーム全体で協力する必要があり、チームワークを深めることができます。

まとめ

チームビルディング研修では、チームメンバーの関係性やコミュニケーション能力を向上させることが目的です。そのためには、事前の準備が必要であり、参加者への説明やアンケート調査が重要です。

また、アイスブレイクやグループディスカッションなどの活動を通じて、チームメンバー同士の関係性を深めることができます。さらに、ロールプレイやシミュレーションなどの演習を通じて、実際の業務に役立つスキルや知識を身に付けることができます。

これらの活動は、チームメンバーのモチベーション向上やコミュニケーション能力の向上につながり、チーム全体の生産性やパフォーマンスを向上させることができます。また、継続的なフォローアップやフィードバックの実施も重要であり、定期的な研修の実施が望ましいでしょう。

会議ラボ編集部

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