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2024.12.09
議事録のメモが追いつかない!原因や効率的にメモを取る方法を解説

会議中にメモが追いつかないことは、多くの人が経験する課題です。発言を記録しようとするあまり重要なポイントを聞き逃してしまったり、集中力が途切れてしまったりする場合もあります。

当記事では、議事録のメモが追いつかなくなる原因を明確にし、効率的にメモを取るための方法を解説します。さらに、実践しやすい具体的な対策や便利なツールもご紹介します。効率的な議事録作成で会議の質を向上させたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. 議事録のメモが追いつかない原因

議事録のメモが追いつかない原因は、多くの人が抱える共通の悩みです。効率的な議事録作成のためには、まずその原因や理由を理解することが重要です。以下では、メモが追いつかない主な4つの原因について詳しく解説します。

1-1. 書くスピードが遅い

メモが追いつかない最も一般的な原因は、書くスピードの遅さです。会議の会話をすべて一言一句書き留めようとします。しかし、これは非常に非効率的で、重要な情報を逃す原因となります。会議の速度に追いつくためには、キーワードや要点のみを素早く記録する技術が必要です。

また、パソコンでメモを取る場合は、タイピングスピードの向上やCtrlキーなどを用いたショートカットキーの活用が効果的です。さらに、音声録音機能を利用すれば、後から内容を確認しながらメモを整理できます。

1-2. 分からない単語でつまずく

会議中に聞き慣れない専門用語や略語が出ると、意味を理解しようとしてメモが止まることがあります。これにより、その後の会議内容を聞き逃す可能性が高くなります。このような状況を避けるためには、分からない単語はひらがなやカタカナで書き留め、後で調べるようにしましょう。

また、可能であれば、その場で出席者に質問して意味を確認するのも有効です。事前に関連用語や業界用語を調べておくことで、会議中の理解度も向上します。

1-3. 非効率なメモの取り方をしている

多くの人は、メモを取る際に非効率的な書き方を使っています。たとえば、議事録の体裁を見やすくしようと装飾を加えたり、正式名称をそのまま書いたりすると、時間を無駄にしてしまいます。効率的なメモ取りのためには、略語や記号を積極的に活用し、項目ごとにまとめて記録することが重要です。

また、事前に議事録のフォーマットを用意しておけば、必要な情報を素早く整理できます。さらに、自分自身のスタイルに合ったメモ取り法(たとえばマインドマップや箇条書き)を見つけることも上手になるコツです。

1-4. 会議の途中で集中力が切れる

長時間の会議や打ち合わせでは、途中で集中力が切れてしまうケースがあります。これにより、重要な情報を聞き逃したり、メモの質が低下したりする可能性があります。集中力を維持するためには、適度な休憩を取ることや、会議の目的を常に意識することが大切です。

文字起こしツールを活用すると、メモ取りの作業が軽減され、会議に集中しやすくなります。さらに、自分自身で「アクティブリスニング」を意識しながら参加することで、自ずと情報への理解度も深まり、有意義な議事録作成につながります。

2. 効率的な議事録メモの取り方

効率的な議事録メモの取り方は、ビジネスの生産性を高め、重要な情報を確実に記録するための鍵です。適切な準備と技術を身につければ、議事録作成の負担を軽減し、より正確で有用な記録を残せます。以下では、効率的な議事録メモの取り方について、具体的な方法を解説します。

2-1. 議事録のテンプレートを用意する

効率的なメモ取りの第一歩は、事前に議事録のテンプレートを準備することです。テンプレートを用意しておけば、会議中に必要な情報を素早く整理し、記録できます。テンプレートには、日時、参加者、議題、決定事項(結論)、アクションアイテムなどの基本的な項目を含めましょう。

また、会議の性質に応じて、特定の項目や欄を追加することも簡単です。テンプレートを使用すれば、メモの構造が明確になり、後で議事録を作成する際の時間も大幅に短縮できます。

2-2. 略語や記号を活用する

会議のスピードに追いつくためには、略語や記号を積極的に活用することが重要です。たとえば、「ミーティング」を「MTG」と記載したり、矢印や記号を使って話の流れや関係性を表現したりすれば、手書きのメモ取りの速度を上げられます。ただし、使用する略語や記号は、後で理解できるものを選ぶことが大切です。

また、社内特有の用語や頻繁に使用される言葉については、事前に略語リストを作成しておくと便利です。これにより、メモ取りの効率が上がるだけでなく、議事録作成時の理解度も向上します。

2-3. 重要なポイントを絞ってメモを取る

効率的な議事録メモの取り方で最も重要なのは、すべての発言者の言葉を書き留めようとせず、重要なポイントを絞ってメモを取ることです。会議の目的や議題に関連する重要な情報、決定事項、タスクに焦点を当てましょう。キーワードや要点を中心に記録し、詳細な説明や例示は必要最小限に留めます。

また、会議の流れを把握しながら、ある程度話を聞いてからキーワード単位で要点をまとめる方法も効果的です。この方法を実践すれば、メモの量を減らしつつ、質の高い議事録を作成できます。

3. 議事録メモが追いつかない場合の対策方法

議事録メモが追いつかない場合、適切な対策を講じることで効率的にメモを取り、質の高い議事録を作成できます。以下では、メモ取りの速度と正確性を向上させるための実践的な方法を紹介します。

3-1. 事前に議題について予習する

会議の内容を事前に把握しておくと、メモ取りの効率が大幅に向上します。議題や関連資料を事前に確認し、必要な情報を整理しておくことが重要です。特に5W1Hを意識するとよいでしょう。過去の議事録を読み返し、これまでの議論の流れや決定事項を理解できます。

また、分からない用語や専門的な内容があれば、事前に調べておくことで、会議中の理解度が高まり、メモ取りが苦手な人でもスムーズになります。さらに、議題に関連する質問や意見を準備しておけば、会議への積極的な参加も可能です。

3-2. アプリやツールを利用する

音声認識アプリを使用すれば、会議の内容を自動的にテキスト化できます。また、議事録作成に特化したアプリやツールを利用することで、テンプレートの活用や自動要約機能など、効率的なメモ取りと議事録作成が可能です。

クラウドベースのツールを使用すれば、リアルタイムでほかの参加者との情報共有もできます。これらのツールを適切に選択し、活用することで、メモ取りの負担を軽減し、会議の内容により集中できるようになります。

3-3. ショートカットキーや辞書登録機能を活用する

パソコンでメモを取る場合、ショートカットキーや辞書登録機能を活用すれば、入力速度を大幅に向上させられます。よく使用する単語や文章をショートカットキーに割り当てたり、辞書登録したりすることで、素早く正確に入力できます。たとえば、「議事録」を「GR」、「アクションアイテム」を「AI」などと登録しておくと、入力時間を短縮できます。

また、会社特有の用語や頻繁に出てくる人名なども登録しておくと便利です。これらの機能を活用すれば、会議の速度に追いつきながら、より多くの情報を正確に記録できます。

まとめ

議事録のメモが追いつかない状況には、原因を把握し適切な対策を取ることが不可欠です。書くスピードの向上や略語の活用、テンプレートの事前準備といった効率化のポイントを押さえるだけでなく、ツールを活用すれば負担をさらに軽減できます。

また、集中力を維持する工夫や予習も大切です。会議をより実りあるものにするために、ぜひ当記事で紹介した方法を試してみてください。議事録作成をストレスフリーにし、生産性向上を目指しましょう。

会議ラボ編集部

会議ラボのメンバーが執筆をしています。
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