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会議とは
2022.12.21

企業研修は目的によって種類があります。例えば、新入社員や一般社員向けの基礎研修や、スキルアップを目指す社員向けの研修、また管理職やリーダー向けのマネジメント研修、さらにコンプライアンスに関する研修など内容は様々です。
この記事では、目的別に適した研修内容を紹介し、それぞれの研修の目的や効果的な運営方法、実例などを解説します。ぜひこの記事を参考に、自分に合った研修を見つけてみてください。

1.企業研修とは

企業研修とは、企業が従業員の能力向上やキャリアアップ、組織の発展を目的として実施する研修のことです。

1-1. 企業研修の重要性と必要性

企業研修は企業や従業員、社会全体にとって必要不可欠なものであり、積極的に取り入れるべきです。ある調査によると、研修を受けた従業員は研修前と比べて業務効率や満足度が向上し、結果的に企業の業績向上につながることが明らかになっています。また、人材不足が深刻な課題となっている現代社会において、従業員が自己研鑽を行うことで、企業の競争力が向上し、長期的な発展につながると言われています。

1-2. 企業研修の目的に応じて使い分ける

企業研修の目的には、業務能力の向上、リーダーシップ育成、社員のモチベーションアップ、組織力強化などがあります。目的に応じて、適切な研修プログラムを選択することが重要です。

以下に、企業研修の目的に応じた具体的な研修プログラムの例を紹介します。

  1. 業務能力の向上を目的とした研修プログラム
    •  技術研修:業務に必要なスキルや知識の向上を図るための研修
    •  マネジメント研修:部下のマネジメント能力の向上を目的とした研修
  1. リーダーシップ育成を目的とした研修プログラム
    •  リーダーシップ研修:リーダーとしての能力を向上させるための研修
    •  コーチング研修:部下を育てるためのコーチング能力を向上させるための研修
  1. 社員のモチベーションアップを目的とした研修プログラム
    •  ワークライフバランス研修:仕事とプライベートのバランスを取るための研修
    •  コミュニケーション研修:コミュニケーション能力を向上させるための研修
  1. 組織力強化を目的とした研修プログラム
    •  チームビルディング研修:チームの結束力を高めるための研修

2.企業研修の種類と目的

2-1. 基礎研修

基礎研修は、新入社員や業務経験の浅い社員などを対象に、企業に必要な基礎知識やスキルを習得させるための研修です。

基礎研修の目的は、以下の通りです。

  • 新入社員や業務経験の浅い社員が、企業に必要な基礎的な知識やスキルを習得すること
  • 企業の業務や文化を理解し、社員同士のコミュニケーションを促進すること
  • モチベーションアップや社員の定着率向上を図ること

基礎研修の運営方法については、以下の点に注意すると効果的です。

1.研修プログラムの設計
研修プログラムを事前にしっかりと設計し、必要な知識やスキルを段階的に教育すること

2.実践的なトレーニング
理論だけでなく、実際の業務で役立つスキルや知識をトレーニングすること

3.フィードバックの提供
社員の成長を促すため、実習や演習の結果に対してフィードバックを提供すること

4.グループワークやディスカッション
社員同士のコミュニケーションを促進するため、グループワークやディスカッションを積極的に取り入れること

2-2. スキルアップ研修

スキルアップ研修は、社員の業務に必要な専門的なスキルを習得・向上させることを目的としています。社員のスキルアップを図り、業務効率や品質の向上につなげることができます。

例えば、コミュニケーション能力、プレゼンテーション技術、問題解決能力、プロジェクトマネジメント、データ分析など、専門的なスキルを磨くことができます。これによって、業務の効率化や品質の向上、新しいビジネスの開拓など、企業の発展に貢献することができます。

スキルアップ研修を効果的に運営するためには、以下の点に注意することが重要です。

  1. 社員のニーズに合わせた内容の研修を実施すること
  2. 研修の前後にアンケート調査を行い、研修の効果を測定し改善点を洗い出すこと
  3. 研修後には、社員のスキル向上につながったかどうかを評価する仕組みを構築すること

2-3. マネジメント研修

マネジメント研修は、リーダーシップやチームビルディングなど、管理職として必要なスキルやマインドセットを身につけるための研修です。管理職になったばかりの人や、経験を積んでいる人も、自己成長やチームの成長のために行われます。

マネジメント研修の目的は、以下のようになります。

  • リーダーシップやコミュニケーションスキルの向上
  • チームビルディングや人材育成の手法の習得
  • 問題解決や決断力の強化
  • 目標設定や計画の策定能力の向上

マネジメント研修の運営方法については、以下の点に注意すると効果的です。

1.実践的なカリキュラムの設計
研修を通して、実践的な知識やスキルを身につけられるよう、カリキュラムを設計することが重要です。

2.グループディスカッションやワークショップの活用
自分の意見を発表する機会を設けたり、実践的な課題に取り組んだりすることで、受講生が自発的に学ぶことができます。

3.フォローアップの実施
研修後のフォローアップを実施することで、受講生が研修内容を実践することができるようになります。

2-4. コンプライアンス研修

コンプライアンス研修は、法令遵守や倫理的行動の重要性を従業員に啓発し、企業の信頼性向上やリスク回避につながる重要な研修です。

コンプライアンス研修の主な目的は、従業員に法令や企業の内部規定、倫理的な行動規範を理解し、実践を促すことだと言われています。また、研修を通じて、従業員のリスク認識や倫理的な判断力を向上させ、法令遵守や倫理的な行動に貢献する人材を育成することも大きな目的の1つです。

コンプライアンス研修の運営方法については、以下の点に注意すると効果的です。

  1. 最新の法令や企業規定の情報を提供する。
  2. 実務的なケーススタディを用いて、従業員が法令遵守や倫理的な行動について理解を深められるようにする。
  3. 部門別に必要な研修を行うことで、部門ごとのリスク認識や倫理的な判断力を向上させる。
  4. 研修後には理解度を確認するテストやアンケートを実施し、研修の成果を確認する。

2-5. その他の研修

その他の研修としては、専門的な知識や技術に関する研修、健康や安全、福利厚生に関する研修、クリエイティブやアイデア創出に関する研修など、多岐に渡るものがあります。企業が目指す目標や課題に応じた研修計画を策定し、従業員の能力開発や働き方改革を促進するために、これらの研修を積極的に活用することが重要です。

その他の研修の目的は、以下のように多岐にわたります。

  • 専門的な知識や技術に関する研修:従業員の専門性を高め、業務の効率化や品質向上につなげることができます。
  • 健康や安全、福利厚生に関する研修:従業員の健康管理やストレス解消、労働災害の防止、ワークライフバランスの改善を図ることができます。
  • クリエイティブやアイデア創出に関する研修:従業員のアイデアを引き出し、イノベーションを促進することができます。

まとめ

企業研修には、基礎研修、スキルアップ研修、マネジメント研修、コンプライアンス研修、その他の研修の種類があります。各研修にはそれぞれ異なる目的があり、適切な運営方法を選択することが重要です。

会議ラボ編集部

会議ラボのメンバーが執筆をしています。
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